2009年11月14日

『不安な経済/漂流する個人』よりメモ

 まずはVTR、どうぞ。
 とりあえず次の文章を読んでみてください。



リチャード・セネット著『不安な経済/漂流する個人』(タイトル太字本文ママ)(大月書店)。不安定で断片化された社会条件の下で成功できるのは、ある特定の人間にかぎられている。それは例えば、業務が変わっても自己を律するために、「自己感覚抜きの状態」で暮らしていける人たち。一芸に秀でるのではなく、こだわりを捨てて、機動性としての潜在能力を評価される人たち。つまり過去とあっさり訣別できる人たち。あるいは、真に創造的なのではなく、ネットワーキングが上手で、コンサルタント的な能力のある人たち、云々。要するにセネットによれば、軽薄でのめり込みの少ない人たちのほうが成功する、というわけだ。成功者たちはつまらない人間である、という氏の議論は、「人間の魅力とはなにか」という根本問題に、私たちを連れ戻してくれる。

『経済セミナー』2008年11月号pp.116-117より引用。


 
 どうです。なかなかびっくりするような事が指摘されていませんか。そんなに難しい言葉を使わずにハッとするような的を射ているようなことをいえるのはすごいですね。実はこれは書評からの文章であって当該書籍本文ではないのでブログの記事として引用するにはむろんちょっと問題があるのでしょうが。


 フレーズを思いついて「なまじ天然でボケであることがかえって有利に働く事がある」と、なまじ人は少しぐらい天然でボケの方がいいのさ、ということを言おうとしてこれを引用する事を思いついたのだが、やっぱり201x年格差はパーソナリティで決まるということのほうが自然かもしれない。


 ダンボールにしまってしまうのでその前に記録をとっておきたかったのです。





リチャード セネット(著),Richard Sennett(原著),森田 典正(翻訳)『不安な経済/漂流する個人―新しい資本主義の労働・消費文化』大月書店,2008



posted by Kamille Killet at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ネタ・考え事・思惟 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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